ハリネズミのおやつ(副食)

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ハリネズミは普段専用フードを与えるだけでは十分な健康を維持するのが難しい場合があります。必要最低限の栄養は摂れますが歯のトラブルや肥満などの原因にもなります。

目次

副食の重要さ

ハリネズミは超偏食家です。性格が気難しいのに食べ物のこだわりまであって大変。

一度嫌いになったら二度と口にせず、餓死寸前までいっても口にしないくらい偏食なんですよね。その偏食も個体差があり、リンゴが大好きな仔がいれば嫌いな仔もいます。親子・兄弟でも好みが変わります。そして今まで食べてた物を突然食べなくなることもあります。

ハリネズミ専用フードだけを与えた場合、歯に詰まって虫歯や歯槽膿漏になることが多々あります。最近のフードはかなり栄養素が調整されているので専用フードのみで飼育する事は可能です。しかし、餌が歯に詰まることによって4歳くらいになると歯が抜け落ちたりします。歯のメンテナンスのためにも昆虫のような固い食べ物を与える事は重要です。

偏食、健康、ストレスとこれらの問題を解決するためにおやつ(副食)を知って、好きな食べ物を探しておくことはハリネズミの寿命のために大切なことです。

毎日 ムシを食べたいんですけど

それは大変だから我慢してね…

動物質の副食をあげよう!

副食には主に動物性のタンパク質を取れる食べ物を与えましょう。虫などの場合は死骸も売っていますが生きているまま与えるのも喜ばれます。動物質の副食の主な目的は下記になります。

  • ストレス解消
  • 歯磨き
  • 動物性タンパク質の摂取

コオロギなどの虫を食べることはハリネズミの本能を刺激してくれ、歯のメンテナンスにもなります。元気がなく少食になってきた場合にも有効です。ミルワームを床材に埋めたり、コオロギを放つことでハリネズミの遊びにもなります。

虫は食べ残しがないように気をつけてください。生きたミルワームが残っていた場合、最悪繁殖&羽化して大変なことになります。

動物質の副食は手っ取り早く栄養を摂れる方法ですが気持ち悪いという最大のデメリットがあります。虫が苦手な人は乾燥ミルワームをお勧めします。乾燥ミルワームは慣れるとちょっと美味しそうに見えてきます。

ハリちゃんの好きなコオロギだよ!

つ…捕まえられないよ!

足をもいでヨ!

…頑張って捕まえてね!

ミルワーム

もっとも扱い難易度の低い虫です。細く小さい芋虫になります。

生きたもの・乾燥したもの・缶詰があります。多くのペットショップで扱われている代表的な虫です。乾燥したものはチップス的な見た目なので女性にも難易度が低いと思います。

ジャンボミルワームと呼ばれるビッグサイズのワームも売られていますが、こちらは芋虫が苦手な方は避けましょう。結構なサイズ感です。

ミルワームはカルシウムとリンのバランスが悪いため、一般的には生きたミルワームに餌を与えて栄養を高めてから与えます。ハリネズミが大好きなので栄養は気にせずおやつとして与えるだけでもストレス発散の効果があります。

生きたミルワームは難易度が高いと思われますので、乾燥タイプと生タイプをご紹介。乾燥タイプはチップスのような感じのサクサクしたものになります。生タイプは見た目は芋虫ですが羽化の心配がないのでとんでもない事件が起こりません(重要)。

乾燥タイプ

生タイプ

乾燥タイプは完食しない事が多々ありますが
生タイプはもちゃもちゃペロリ

コオロギ

コオロギもハリネズミは大好きです!ミルワームと同様にコオロギもペット業界では一般的なのでペットショップで買ったり通販で購入できます。

コオロギ自体の飼育が楽なので繁殖させることが可能なので頑張ればコスト削減になります。しかし大量のフンにより非常に臭いです。ブリーダーを目指す人ならわかりますが、一般的なご家庭ではオススメできません。

コオロギは缶詰で売られているものがあります。個人的には生きているものより缶詰をオススメしたいです。理由は、生きているコオロギだとハリネズミが捕食できない事が多いからです…。ハリネズミ自身が捕食できない場合は飼い主がコオロギの足をもいで与えたり、箸で捕まえて直接食べさせなければなりません。虫が苦手な方は缶詰タイプを選びましょう。

生き餌

缶詰

虫が苦手な方はミルワームにしましょう
生き餌は元気なので素手で捕まえる必要がありますよ
缶詰は見た目が…

ミミズ

あえてミミズを選ぶ必要はありませんが手軽です。ミルワームが苦手な場合はミミズを与えてみましょう。飼い主さんも多少は耐性があると思います。

もしミミズを与えるのであれば「アカミミズ」「シマミミズ(ドバミミズ)」を与えてください。ミミズの中には中毒症状がある種類が居ます。

単体でみると抵抗が少ないですが
購入すると大量なミミズを見ることになるので
逆に辛いかもしれません

ピンクマウス

ピンクマウスとはネズミの産まれたばかりの赤ちゃんのことです。普通に市販されています。ペットショップにも高確率で売られているので一般的な餌になります。基本は冷凍ですので解凍する手間が必要になります。

かなりの栄養価ですのでたまに与える程度で結構です。ネズミの赤ちゃんそのままですので抵抗がある人がいると思います。その場合は「レップミール」と呼ばれるソーセージタイプがあります。ただしレップミールは取り扱われている事が少なくなっています。ペット系専門のネット通販サイトであればもしかすると見つかるかもしれません。

正直、ペットフードとその他の副食で十分な栄養を与えられるのでピンクマウスを食べさせる必要はありません。

正直なところハリネズミはピンクマウスが大好きです
ただ 食べているところは直視できません…

その他の副食

人も普段食べている物も与えることができます。食材の余りをたまに与えるだけでもちょっとした栄養補給になります。

鶏ささみ、レバー、ハツを与える事ができます。生を与えると食中毒の原因になるので一度湯がいてから与えましょう。牛肉や豚肉なども茹でて与えられますが、ペットフードで十分なのであえて与える必要はないでしょう。

気分を変えさせたい時に良いかもしれません

ゆで卵

ゆで卵を黄身と白身に分けて与えます。白身だけを与えればタンパク質不足の解消になります。結構好き嫌いします。

うちの子は誰も食べませんでした…

カッテージチーズ

生乳から乳脂肪分を取りのぞいた脱脂乳を原料に作られるチーズなので安心してハリネズミに与えられるチーズになります。個体差がありますがチーズは好まれる傾向にある気きがします。フレッシュチーズとも呼ばれます。

間違っても普通のチーズは与えないでくださいね
塩分過多です

ヨーグルト

加糖されていないプレーンのヨーグルトを選びましょう。便の調子が悪い時に与えてみましょう。乳酸菌のみ取り入れられるフードも売られていますが食べるとは限りません。まずは安価なヨーグルトから与えてみてください。

小動物ように乳酸菌入りのタブレットが売られています
砕いて餌と一緒にふやかすと食べてくれると思いますよ

ヤギミルク(ゴートミルク)

栄養価の高いミルクです。アレルギーが出にくくお腹を壊しにくいので、体調が悪く食欲がない時に非常に頼りになります。

人間用のものでも大丈夫ですが、ペット用に調整されたゴートミルクも売られています。粉末状になっており、お湯で溶いて与えます。ヤギミルクは母乳に近いと言われていて、人間のお腹にも優しいミルクになります。賞味期限が非常に短いので注意してください。お湯に溶いて2時間もすると腐り始めるので残していたらすぐに回収しましょう。作り置きの冷蔵を与えるのもやめましょう。

5歳ほど長生きすると頼りになる機会が増えます
小さい仔の栄養補給にも使えますよ!
機会は少ないですが放置仔の人口育児にも使えます

栄養補給用のペースト剤

お湯に溶かせるペースト剤がペットショップで売られていることがあります。ヤギミルクに溶かして与えることで食欲がないハリネズミのエネルギー補給に使えます。ハリネズミ専用ではないことが多いので栄養成分を気にして量を調整しましょう。栄養素についてはこちらを参照ください。

三晃商会さんのラクトバイトは乳酸菌も入っているのでお腹の調子も整えます

野菜

ハリネズミにも繊維質は必要なので野菜は良い供給源になります。人の料理で余った野菜の切れ端など与えられるものが多いです。代表的なのは人参、キャベツ、カボチャ、サツマイモがあります。生・湯がく・刻むなど与える方法はハリネズミの好みに合わせられます。ハリネズミの喉に詰まってしまうような野菜は切り刻むなど注意して与えてください。

うちの仔たちは誰も食べません…

果物

ハリネズミは果物も食べます。リンゴ、バナナ、ナシ、ベリー類を好み、柑橘系も食べます。ただし、果物は肥満の原因やお腹を下す原因になるので与えすぎに注意しましょう。みかんの薄皮などは喉に詰まりやすいので中止してください。

野菜同様に不人気でしたが個体差なのでリンゴを与えてみてください

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