ハリネズミ飼育ケージの選び方や自作方法

ハリネズミはそこそこ大きな小動物です。大きさ的にはちょうどソフトボールほどになるためある程度大きなケージで飼う必要があります。最近は独自ブランドのハリネズミケージが出現してきましたが値段が高いです。初めから専用ケージに出費するのはハードルが高いと思いますので、まずは安価なケージで様子を見てハリネズミの性格に合わせてしっかりとしたケージを準備するのをオススメします。

このページではどんなタイプのケージがあり、それらのメリット・デメリットは何かを記載しています。自作のケージ作りも紹介していますので参考にしてみて下さい。どのケージも良し悪しが必ずあるので何を優先させるかは飼い主さんの好みで決めましょう。

ケージの色々なタイプ

大まかに下記のタイプのケージがあります。サイズは90cm×50cm×50cm程度のケージをオススメします。

  • ハリネズミ専用の木製・アクリル板製のケージ
  • 小動物用の金柵タイプのケージ。底がプラのものもある
  • 水槽や衣装ケースで自作

ハリネズミ専用の木製ケージ

使いやすさ:★★★★★
メンテナンス:★★★☆☆
価格:★★☆☆☆

ハリネズミ専用ケージの多くはハリネズミ愛好家の方が独自ブランドで作成して販売しているのをいくつか見かけます。その殆どが木製でできており、前面は透明アクリル板で中を覗けるようになっています。ハリネズミがゆったりと過ごせるように大きめのサイズに作られており、サイレントホイールを設置できるように設計されている物もあります。

ネックになるのは値段と掃除です。手作りなので単価が上がるり2〜3万円位が平均的な値段に見受けられます。問題は木製であるがゆえのメンテナンス性です。給水ボトルを付ける場合は穴を開けたりマジックテープを貼り付けたりと工夫が必要になってきます。いろんなジャンルの給水ボトルがつけられるようになっていません。

木製で一番の懸念点が衛生面。プラに比べて掃除が少し大変になります。木製なので糞がこべり付きますし、尿は吸収されていずれ腐食していきます。とは言え、毎日掃除を行い換気を十分にしていれば短期間で使えなくなるということはありません。軽くコーティング用の天然油を塗っておくのも有りです。実際に自作の木製のケージを使っていますが現状3年は問題なく使えています。ただし、臭いは年々増えている印象です。木製のケージだと気軽に洗うことができません。下手に洗うと乾燥する際に板がそったり、最悪割れてしまう事があります。

木製ケージの場合は買い替えが前提、と考えておいたほうが良いでしょう。使い勝手は非常に良く、冬は暖かく夏は涼しくしやすいのでハリネズミにとっては良い環境づくりができます。

最近は全面アクリル製のケージが販売されるようになりましたが非常に高価です。アクリル製は微妙に使いにくい感じしかしないので、実際にハリネズミを飼育した経験を得てから考えたほうが良いでしょう。

小動物用の金柵タイプのケージ

使いやすさ:★★★☆☆
メンテナンス:★★★★☆
価格:★★★

ペットショップだけでなく近くのホームセンターでも買うことができるケージです。通販サイトでも色々な種類があり、配送もすぐに届くでしょう。値段的にもリーズナブルな物が多く、給水ボトルも簡単に付けることができます。時間的に余裕がなく、すぐにハリネズミの飼育を開始したい場合にはオススメのタイプです。

小動物用のケージは、底に網が置いてあるのでハリネズミが足を挟まないように外す必要があります。ケージの底はプラスチックでできているため掃除が非常に楽です。定期的に洗浄していれば清潔に保つことが可能です。

ケージが柵になっているのは結構大きなデメリットです。遮音性が無いですし、周りから丸見え。夏は涼しいですが冬は温めにくい形状になっています。もし小動物用のケージを購入する場合にはカバーも一緒に購入しないと、遮音と視覚遮断用の壁を自作しなければなりません。
また、ハリネズミは柵を登ります。毎日何時間も必死で上り、やがて頭頂してしまうでしょう。絶対に登れない柵になっていたとしても登る練習をしているうちに落下したり足を挟んだりすることで怪我をすることが予想されます。

安価かつ、すぐ準備できて掃除が楽な分、買った状態のそのままではハリネズミにとってはあまり良い環境にはならない形状をしています。

水槽や衣装ケースで自作

使いやすさ:★★★
メンテナンス:★★★
価格:★★★

まず初めは自作するのが良いと思います。手間がかかりますが自作することで何が必要なのか分かってくることが多いです。色々分かってきたら飼っているハリネズミに合ったケージを購入しましょう。

自作する場合は素材費がかかります。これは何を使うかによって素材費がピンきりですのでトータルいくらで済むかは人によって異なります。手軽なのは水槽です。60cmサイズの水槽が3000円くらいで売っているので、それに蓋をするだけで完了します。夏場は空気がこもりやすいので空調に気をつける必要があります。

衣装ケースの場合は、水槽とは違うメリットがあります。水槽の場合はどうしても上からハリネズミを持ち上げる必要があるのでビックリされるのですが、前面が開くタイプの衣装ケースの場合は警戒されにくいのです。また、衣装ケース自体が不透明であれば視覚が遮断されるのでハリネズミが落ち着く環境になります。ただし、ハリネズミを見れないというデメリットもあります。

水槽も衣装ケースも水洗いが可能なので清潔を保ちやすいです。衣装ケースは空調のために穴を空ける必要があったり手間が多いですが、人によっては簡単に準備できて手軽な飼育方法になります。

水槽でケージ制作

水槽をケージにするのは非常に簡単です。

  1. 横60cmくらいのサイズの水槽を買う
  2. 床材、およびペットシートを入れる
  3. 小箱を入れる
  4. 水と餌用の皿を設置
  5. ダンボールでも良いので天板になる板を置く
  6. 水槽の周囲に色紙を貼って視界を遮る

特にカスタマイズする必要はありません。5000円くらいで全て準備できます。工夫が必要になるのは水の与え方です。お皿に入れるのであれば楽ですが確実にこぼします。給水ボトルをつけたい場合はテープ式のマジックテープを貼ると好きな場所に設置できます。

夏場は天板を外せば空調管理でき、寒い日は水槽周辺を温めればホカホカになります。水槽であれば水洗いも楽で清潔に保ちやすいです。アクアリウムと違い、水槽の質は問われられないので理想のサイズの安いものを買えば事足ります。捨てる際はちょっと危ないですが割ってしまえばゴミとして出せます。

水槽はガラス製なので吸盤の食いつきが良くカスタマイズ性の幅もあります。

水槽のデメリット

どうしても上からハリネズミを抱きかかえることになるのでビックリされやすいです。ただ、お腹を抱える方法の抱っこはやりやすいので、抱きかかえる際に前から一度挨拶しておけば警戒されにくいと思います。

水槽の場合、高さがちょっと足りない場合があります。小箱を入れていると台として使って登りきろうとしてしまいます。その場合は天板をしっかり固定してあげましょう。

衣装ケースでケージ制作

衣装ケースでケージを作る場合は穴を開けたりなど工作しなければなりません。工具が必要になってくるので少し敷居が高い方法です。工具は100円ショップで購入することが可能ですが作業はとても面倒です。すでに工具を持っていたり工作が好きな方なら自分の部屋に合ったケージ作りが可能になるのでオススメです。

実際に我が家は衣装ケースを使用して4年ほど飼育していました。次のケージも自作でしたが木製にグレードアップです。それはまた別の機会に記事にしたいと思います。

衣装ケースは複数のハリネズミを飼育する際に非常に有効です。衣装ケースの殆どが重ね置きするように設計されているので設置しやすいのです。

必要な物

  • 衣装ケース
  • ドリル及びキリ
  • プラが切れるノコ(場合によっては無くても良い)
  • カードリング(扉の施錠に使います)

衣装ケースをケージにする場合に最も重要なのが空気穴を作ること。そのためのドリル、またはキリです。キリとは先端が尖っている穴をあける棒の事です。

衣装ケースの形

前面が開くタイプの衣装ケースを買いましょう。上記画像のようなタイプが色々なショップで売られています。ワイドタイプや奥に長いタイプがあるのでご家庭の環境に合わせて選びましょう。掃除やコミュニケーションを考慮するとワイドタイプの方がオススメです。

衣装ケースに穴を開けて天板を切る

衣装ケースの扉・側面の壁に穴を蜂の巣のようにドリルやキリで空けます。穴はなるべく上の方に空けることでハリネズミが触りにくいようにしておきます。

天板は半分くらい思い切って切ってしまいましょう。扉の固定が可能であればほとんど切除してしまって構いません。天板の空間は広いほど空調が良くなります。冬の寒い時期は蓋をすれば良いだけです。

最後に施錠用の穴を扉に空けます。うまくカードリングがハマるように空けましょう。これがないとハリネズミが簡単に脱出します。カードリングが面倒な場合はテープ式のマジックテープを貼って施錠できるように工夫できますが、衣装ケースの素材によってはテープを貼るのが困難な場合があるので注意して下さい。
最悪大きめのクリップで扉の口を挟んで施錠できます。(ハリネズミの力で開くことがあります…)

衣装ケースのデメリット

不透明なので当然ハリネズミが見えません。我が家では寝ているときには封をし、活動し始めたら扉を開けて自由に出入りできるようにしていました。

また、密封度が高いので熱がこもりやすいため夏場は気をつけなければいけません。逆に冬は冷めやすいのでシートを被せるなどで暖をとってあげなければなりません。

省スペースで飼育をしたり、数頭飼う場合に積み重ねて楽だというメリットはありますが長期間ケース飼いするのはオススメできません。子供の頃はこの方法で問題ないと思いますが、身体が大きくなってきたらしっかりしたケージを買ってあげましょう。

最後に:個人的にオススメなケージ

個人的にオススメなのは木製ケージです。市販のものでも自作でもいいのですが、木製の最大のメリットである「安全性」が確保されます。ハリネズミの四肢は非常に細く脆いので木製であることがかなりの緩和剤になります。

たとえば地面。プラだとハリネズミの足の踏ん張りが効かず滑って転びます。木製だとまず転けないので股関節にも優しいです。金柵だと指を挟んだりしますが、木製であればそれもありません。

ハリネズミは爪のメンテナンスが必要ですが、木製だとホリホリしてある程度自分で削ってくれたりもします。プラの場合は絶対に爪が削れないのでかなりの頻度でメンテナンスが必要になります。

木製は腐るというデメリット以外はとてもメリットの大きい素材です。その腐りやすいというのも通気性と掃除でかなり抑えられるので、予算のある方は市販の木製ケージを探してみて下さい。

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