ハリネズミの床材(リター)の種類と選び方

ハリネズミを飼っていると床材選びに悩まされます。ケージに合わせた床材か、はたまたハリネズミに合わせた床材にするか。ぶっちゃけ色々試すしかありません。

「これが一番いい!!」という床材はありません。しかし、「うちのハリネズミはこれが一番いい!!」という床材は見つかります。

個体差で床材事情が変わる

床材選びで重要な事が2つあります。

  • 食べたりしないか
  • アレルギーが出ないか

吸水率とか臭いを気にする前に、この2点が重要です。これをクリアできない限りその床材は使用できません。

また、時が経つと床材が合わなくなることもあります。我が家では初期は木くず、アレルギー発症後は紙に変更しました。最終的にはアレルギーの出ない木製加工リターに変えています。

これらの事情があるためハリネズミによっては安価で入手しやすい床材で済むことがありますし、高価な床材へと変えなければならない場合があります。

食べてしまう弊害

自然由来の物であれば食べてしまっても問題ないのですが、「膨らむ」「消臭素材」「アレルギー性」が関係してくる素材の場合は注意が必要です。

基本的に木製や紙製のものは食べないのですが、紙製はまれに食べます。良く食べる床材として「ペットシート」も含まれます。ペットシートは破って潜るだけの個体も居ますが食べてしまう場合もあります。

床材に使用されている素材が膨らむ系の場合、胃や腸を圧迫して身体に悪いということは分かると思いますが、食べて害が無いとしても極力避けたほうが良いです。なぜなら、栄養のないものを大量に食べて餌を食べなくなり栄養が足りなくなる場合があります。

紙系の床材を食べてしまった場合、紙素材でできたウンチがそのまま出てきます。

アレルギーの弊害

ハリネズミは人と同じようにアレルギーが発症します。飼育している中で代表的なアレルギーとしては木のアレルギー。床材に木くずを使用している場合、大量に木の成分を身体に取り込むのでいつかアレルギーを発症します。木そのものは基本的に無害ですが、床材は粉塵が舞うので身体に取り入れてしまうのです。花粉症と同じく蓄積されて発症するので初めは大丈夫でも数年後に突然アレルギーを発症します。もちろんアレルギーが発症しない個体もいます。

木のアレルギーになると「鼻水」「顔の腫れ」といった症状になります。我が家でアレルギーが発症した仔は1匹だけでしたが、ひどく目が腫れてしまい切除寸前までいきました。

床材(リター)の大まかな種類

種類概要
くず細長いくずにされたもの。木製、紙製がある。木製は安価で大量に入手できる。紙製は種類が少なく高価
加工品のリター一度すりつぶしたものを固形に固めたもの。大きさは色々あります。素材も木、紙、コーン、おからと種類が豊富。最も使いやすいですが粉が舞います
チップコーンフレークのようなサイズにされたチップ状のもの。そのものは捨てやすいが量に対して割高
サンド砂状に砕かれたも。コーンなどの自然素材を使用していたりします。吸水性に難があります。ケージ一杯に敷くためには結構な金額がかかります
ペットシート犬猫用のペットシートが使えます。非常に掃除が楽ですが、ウンチが転がるので踏みつけてハリネズミが汚れやすくなります。個体によっては破って中に潜ることも
牧草安価で大量に手に入ります。臭いが独特で賛否あるでしょう。単品では使えたものではありません
人工芝フェルトっぽいのや生い茂ったものと色々あります。ホームセンターであればメーター買いも可能です。洗う必要があるので大変です

※木製の場合は広葉樹なのかチェックしましょう。広葉樹はアレルギー物質が少ない種類の木になります。針葉樹は杉などのアレルギー物質が多い木になります。基本的にペット専用の場合は広葉樹のはずですが一応気をつけましょう。

まず試して欲しい床材は「木くず」

木くずは「捨てやすく安い」というメリットがあります。ホームセンターやスーパーに小動物コーナーがあれば高確率で圧縮された木くずが売られているはずです。「入手しやすさ」は、頻繁に買わなければならない床材にとって優先順位の高い理由になります。通販だと人気商品は良く品切れしたり、値段を釣り上げられたりされるので、なるべくなら近場で購入できる方法を見つけましょう。

圧縮されている木くずは見た目以上に多くの量が入っています。袋から出すのがちょっと大変だったりしますがふわふわな感じに敷けます。尿やウンチとの絡まりも良いので掃除しやすいです。吸水に限界がありますが吸水力は抜群なので、毎日掃除していれば清潔に保てます。

ハリネズミが決して食べることはないので安心なのですが、いつかアレルギーになる可能性があります。アレルギーが発症するとハリネズミが顔を掻いて目に雑菌が入り可能することも。もしアレルギーが発症したら早急に使用を停止しなければなりません。

2番目に試して欲しいのは木くず加工品のリター

大粒と小粒の2種あります。その中でフレーク状の小粒の物がオススメです。大粒のものだと歩きにくそうにします。

アレルギーになりやすい仔でも加工品のリターなら使用できる可能性があります。原因はわかりませんが、これは実際にアレルギーを発症したハリネズミに使用して問題ありませんでした。たまたまアレルギー物質が少ない商品だっただけかもしれませんが、粉塵が出ない事が大きな理由と考えています。物によっては粉塵が出るので少ないものを探して出して下さい。

加工品のリターに共通する事は、水分を吸収すると固まるということ。強力に固まる物もありますが、中には泥のように溶けて一つになる物もあります。木材の場合は後者の泥のように溶けて一つに固まるタイプが主なものになるでしょう。

このタイプはホームセンターやスーパーで買えるものなので、一度近くのショップで良さげなものがないか見てみることをオススメします。

その他の床材(リター)のレビュー

紙製のくず

パルプを細く切ったふわふわの物が売られています。これは非常に良質でハリネズミに優しいのですが量が少なくて高いです。普段使うタイプの床材ではありません。ハリネズミが怪我をした時に清潔にしたい場合や、出かける際に箱の底に敷く場合に有効です。

紙製の加工品リター

主に猫用として市販されています。消臭性能があったり固まる素材なので掃除が楽になりますが、床材自体がケージにこべりついて剥がすのが大変になります。中には粉が舞いにくい物がありますが、それでも完全に粉が舞わなくなるわけでは無いので部屋のエアコンや空気清浄機などに粉が付着していきます。
安価で手軽ですが部屋が汚れます。また、個体によっては紙製の加工品リターも食べてウンチが紙になります。

おから製の加工品リター

主に猫用として市販されています。食べても良い素材でできているので安心したいところですが、食べてしまう事が多いので逆に使いにくいです。また、素材がおから(大豆のカス)なので腐ります。粉も非常によく出ます。安価で量が多いのでお財布に優しいのですがあまりオススメできません。

植物性のハリネズミ専用の加工品リター

通販ショップなどでも「床材」で検索するといくつか有名なリターが出てきます。大粒の物が多くハリネズミが少し歩きにくそうにしますが、自然界で生きているのでその辺りは気にしなくても良さそうです。問題なのは「ある程度大量に敷く必要がある」ということ。薄く敷いてしまうと足がめり込んで転けます。90cmサイズのケージに初めに敷く量は1袋では足りないでしょう。
ハリネズミ専用のものは高価なものが多いため毎日捨てる床材の費用がかさみます。品質としてはグッドです。

木製のチップ

見た目はとても良いです。木をそのまま使ったチップなのでいい匂いです。しかし吸水性がありません。乾燥して固まることが無いので掃除が大変になります。色で判断できないのでオシッコの場所がわからなかったりします。サンド系の床材より使いやすいですが高いです。

石製のサンド

床材として利用するのはダメです。ハリネズミの遊び場として使うと砂遊びをして楽しんでもらえますがケージに入れるのには適していません。最も注意しなければならないのは固まる系のものだと喉に詰まったり肛門に詰まって最悪死に至ることです。遊び場として使う場合は固まらないサンドを与えましょう。

植物性のサンド

よく見かけるのはトウモロコシの芯を砕いたサンドです。自然由来でハリネズミに優しい感じがしますが、吸水性が0です。パット見ではオシッコの場所がわかりにくく、その割にはビシャビシャで臭くなります。大量にケージへ入れてしまえば何とかなりますが、植物性のサンドは掃除が大変です。ハリネズミが歩きやすそうにするので使いたいところですが、あまりオススメできない商品です。

ペットシート

一度は試してみても良いかもしれません。もし破って遊ばないハリネズミならば移動の際にペットシートを使えるので少し運搬が楽になります。しかし、高確率でペットシートを剥がしたり、破って中に潜ったりします。最悪な場合はゲルの部分を食べてしまいます。
破って潜る事が無いとしても、ウンチが転がることになるのでハリネズミが踏みつけて悲惨なことになります。その都度ティッシュなどで回収するのであれば清潔に保てますが厳しいです。他の床材の下に敷けるメリットはありますが、何にせよ遊びに使うかどうかが重要です。

牧草

牧場っぽい臭いがします。これは人によって好き嫌いが分かれる臭いです。室温と湿度が上がるとむせる臭いになります。ホームセンターのペットコーナーに置いてあったりと入手難度は低く安価ですが、牧草のみを床材にした場合は尿を弾いてビショビショになります。牧草1本1本が長いため非常に捨て難いです。他の床材を増すためにカットして混ぜるのは消臭効果もあって良いと思います。面倒くさくて使わなくなる可能性が高いですが…。古くなると腐っていくのも対処しづらいですね。

人工芝

人工芝はホームセンターによく売られています。好きな長さで購入できるのでケージに合わせることができます。ペットシートのように破かれる心配のないので意外と使えます。しかし最大の問題として、捨てて取り替えるのが困難です。定期的にケージから取り出して洗う必要があるため時間が非常にかかります。
ハリネズミを迎えた初日のとりあえず用に敷く、または広い遊び場を作る時に利用すると良いでしょう。床材の下に敷く場合は糞や古い床材が詰まっていくのでオススメできません。

床材の選び方

これまでに記述しているように、ハリネズミに合わせて床材を選ぶ必要があります。初めは当然わからないのでまずは木製の安い床材から使ってみましょう。

  1. 木くずを使ってみる
  2. 木の加工品リターを使う
  3. 紙の加工品リターを使う

基本的に上記の流れであれば、まず初めに食べてしまう問題に悩まされることはありません。アレルギーが発症したら、アレルギーが発症しにくい床材へ変えていくといった流れになります。

色々な床材を使用したい場合は、遊び場を作って検証してみましょう。ケージ内に色々な床材を入れてしまうと角にずっと残り汚れの原因になります。

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