ハリネズミをお家に迎え入れるにあたってケースなどに入れて移動する必要があります。初めて家に連れてくる以外にも散歩や病院への通院などで移動する事があります。
ハリネズミは非常にストレスが溜まりやすい生き物で、この移動時に体調を崩すことが良くあります。小さなケースに入っている事自体は、狭いところが好きなのでさほど問題になりません。問題は揺れ・音・気温・空気です。
なんの音?なんの匂い!?
威嚇してる…こわいのかな?
健康なハリネズミでもケースに入れての移動は体調を崩す
ケースに入れて連れ歩くと殆どのハリネズミが緑色のウンチをします。この緑色のウンチは強いストレスだったり体調が悪い時に排泄されるものです。ストレス加減で発色が変わりますが、緑色のウンチは本当に綺麗な緑色になります。場合によっては下痢になることもあります。
ある程度静かにできる環境で移動するのであればストレスが溜まりにくいのですが、ケースを抱えて歩いている振動で気分を悪くしますし、電車で床置きすると振動でストレスが溜まります。そもそも家の中と違い、外の環境音はかなり大きくなっています。普段と違う音が聞こえることで怯えてしまいます。車での移動であればある程度は大丈夫ですが、ドアの開閉などは気をつけたほうが良いでしょう。
体調の悪いハリネズミは移動中に死ぬ可能性もある
何かしらの病気になりフラフラになった状態のハリネズミは、移動のストレスが原因で病院への道中で死んでしまう可能性があります。少しでも良いので良い状態の時間帯にもっとも近い動物病院へ連れ出すようにしましょう。可能であればタクシーなどの車両で移動することをオススメします。
家でも箸の転がる音で「ふしゅ!」と威嚇することもあるくらい音に敏感ですよ
移動するコツ
音というのはどうしても改善しにくいので、第一に揺らさずに移動できる方法を考えます。そしてできうるかぎり短時間で移動を済ませるように道筋を決めましょう。買い物などの寄り道は極力避けましょう。
音を静かに
小動物用のケースでも音の遮断ができていないものもあります。プラ系のものは遮音性がほぼありません。布張されたしっかりした箱タイプの物であればある程度、遮音できていると思います。
遮音対策に簡単なのはハリネズミを入れているケースを更に紙袋などへ入れてしまうことです。密封すると窒息するので紙袋の入れ口は普通に開けた状態で持ち歩きます。音が上から入ることは少ないので確かな遮音性を得られます。
換気を良くする
密封してしまうと酸欠で最悪死んでしまいます。換気は酸欠対策になり、温度の調整にもなります。季節に寄っては熱が籠もってしまいダウンする恐れがあります。紙箱などに入れて移動する場合は空気穴を多めに開けてあげましょう。
車で移動する
小動物用のケースに入れて車で移動するのが最も静かで振動が少ないため、ストレスの溜まりにくい環境で移動することが可能です。自家用車がない場合はタクシーを呼びましょう。
手持ちの移動は極力揺らさない
揺れないようにケースが水平にスーッと進むようにバランスを取りましょう。手が辛いですが揺れると人間で言えば強烈な船酔い状態になるので頑張りましょう。